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日吉大社 白山宮(しらやまぐう) 参拝記

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菊理姫神(くくりひめのかみ)祀る、仲裁、夫婦和合、縁結びの社

白山宮は山王鳥居を過ぎ、社務所、参集殿の前の参道を進むと見えてくるお社です。本殿と拝殿は国の重要文化財に指定されています。本殿は1598年の造営で、三間社流造の様式。
御祭神は菊理姫神(くくりひめのかみ)で、旧称:客人宮。白山宮は昨日書いた「山王七社」の一つです。

この神社は日吉大社の摂社で、「白山姫神社」と説明書きに書かれていました。「白山姫」は「菊理姫神」のことですが、菊理姫神とはどのような神様なのでしょうか。

「日本書紀」によると、伊弉冉尊(いざなみのみこと)がお隠れになった後、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は妻を追って黄泉の国に入ります。そして「見てはいけない」と言われていたのにも関わらず、待つことに我慢ができなくなり醜く変わり果てた伊弉冉尊(いざなみのみこと)を見てしまった伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は、恐ろしくなり逃げ出してしまいます。これが有名な黄泉比良坂(よもつひらさか)伝説です。

二人の追いかけっこは続き、黄泉の国との境界で対峙するふたりの前に登場するのが菊理姫神で、伊弉諾尊・伊弉冉尊二神の喧嘩を仲裁をしました。「くくり」は「括り」にも通じ、現在は「和合の神」「縁結びの神」としても崇敬を受けています。

白山宮参道

立派な参道ですよね。日吉大社は敷地が広大なため、どこもゆったりとして心がのびのびしてきます。

白山宮 拝殿

西本宮、宇佐宮と同じ配置で、比叡山に向かって拝殿、本殿が並んでいます。

説明書きに曰く日吉大社摂社白山姫神拝殿(ひよしたいしゃせっしゃしろやまひめじんじゃほんでん) この拝殿は方三間(桁行三間、梁間三間)、一重、入母屋造、妻入り、檜皮葺の建物です。
四方の柱間は、四方とも開け放し(吹放し)て、回り縁には高欄が付き、天井は木連格子(狐格子)となっています。慶長三(1598)年に本殿と共に建てられたものです。
昭和三九(1964)年5月に国の重要文化財に指定されました。

白山宮 本殿

本殿周りをぐるりと水路が囲み、清らかな水音が響いています。

説明書きに曰く
この本殿は、三間社流造、檜皮葺の建物で、三間・二間が身舎、その前方一間通しの廂が前室となっています。この本殿と樹下神社本殿とは、ほぼ同形式となっていますが、装飾金具が少なく簡素な造りで地味な落ち着いた中にも、各部の意匠に意を配った建物です。また、向拝は一間で浜床付き、前室の正面は蔀戸となっています。慶長三(1598)年に建てられました。
明治三九(1906)年4月に国の重要文化財に指定されました。

この白山宮にも立派な狛犬が守護しています。軒下にいるのが珍しいですね。

白山宮の御祭神とご利益が書かれています。

御祭神 : 菊理姫神 
ご利益 : 仲裁の神、夫婦和合、縁結び

清らかな石清水に癒されて

白山宮で一番心惹かれたのが、この小さな滝です。比叡山山裾に湧き出た清水が涼やかに飛沫をあげていて、マイナスイオンたっぷり・・・ここに立っているだけでめちゃくちゃ癒されました。

山にある神社にはこうした水に所縁のある龍神様を水源に祀った祠も多いですが、そうした場所はとても神聖で澄んだ空気が漂っているので、大好きなパワースポットです。

劔宮社

私のペンネームの由来となった「豊葦原瑞穂国」は日本の美称ですが、皆様ご存度の通り、その「葦原中国(あしはらのなかつくに)」を治めるため、高天原から降り立った天孫 瓊瓊杵尊(ににぎのみことをお祀りするお社です。

御祭神 : 瓊瓊杵尊 
ご利益 : 金運上昇、武運長久

この劔宮社は石川県白山市、金劔宮(きんけんぐう)の御分霊だそうですよ。

小白山社

北陸の霊峰白山より、山王七社の白山宮に併せて勧請されたのがこの「小白山社」です。

御祭神 : 大己貴神(おおなむちのみこと)別名 大国主命(おおくにぬしのみこと) 
ご利益 : 医薬、厄除、縁結び

八坂社

京都・祇園祭で有名な八坂神社の御分霊です。

御祭神 : 素戔嗚尊(すさのおのみこと) 
ご利益 : 疫病退散、縁結び

北野社

学問の神様として高名な、菅原道真公をお祀りしています。こちらは京都・北野社の御分霊でしょう。

御祭神 : 菅原道真(すがわらのみちざね) 
ご利益 : 受験合格、試験合格、諸芸上達

先に書いた記事で、「日吉大社のご神徳は、「方除け・鬼門除け」。もともと日吉大社は神代より比叡山に御鎮座する土地の神様でした。また平安京の表鬼門に当ることから、全国の著名な神社の神々をお招きしたことにより、多くの摂社末社が立ち並び、鎮守の社としての役割を果たしていたのでしょう。」と書きましたが、このように白山、京都からの御勧請を仰ぎ、平安京をから永く都をお守りしてきたのですね。

次回は「滋賀 日吉大社 東本宮まで」です。

京都・滋賀Contents

01-石清水八幡宮 京都駅からのアクセス
02-「勝」の石清水八幡宮 昇殿参拝体験記
03-石清水八幡宮摂社、末社
04-石清水八幡宮帰路と展望台
05-京都伏見「鳥せい」本店でランチ
06-雨の伏見散策
07-史跡 寺田屋と外観
08-今も宿泊できる!?伏見 寺田屋内観
09-サクラテラスザ・ギャラリーNorth施設紹介
10-サクラテラスザ・ギャラリーSouth施設紹介
11-サクラテラスザ・ギャラリー スーペリアダブル宿泊記
12-サクラテラス・ザ・ギャラリー朝食
13-サクラテラス・ザ・ギャラリー夕食
14-日吉大社へのアクセスと 西本宮参道
15-日吉大社 西本宮 参拝記
16-日吉大社 宇佐宮 参拝記
17-日吉大社 白山宮 参拝記
18-日吉大社 三宮遥拝所と神輿収蔵庫
19-日吉大社 樹下宮、東本宮 参拝記
20-日吉大社 東本宮 参道
21-比叡山延暦寺 坂本からのアクセス
22-比叡山延暦寺 東塔エリア 参拝記
23-比叡山延暦寺 横川エリア 参拝記
24-比叡山延暦寺 西塔エリア 参拝記
25-早朝の東寺散策 その1
26-早朝の東寺散策 その2
27-メルキュール京都ステーション ホテル施設紹介
28-メルキュール京都ステーション ワーケーションスペース
29-メルキュール京都ステーション 宿泊体験記
30-メルキュール京都ステーション 朝食
31-メルキュール京都ステーション トラットリアM Kyoto
32-『細雪』で谷崎が称えた、平安神宮の枝垂れ桜
33-上賀茂神社の斎王桜
34-西本願寺 お西さんを知ろう!
35-西本願寺 早朝参拝のススメ
36-二条城 夜桜ライトアップーNAKED FLOWRS 2021ー桜ー 世界遺産・二条城
37-下鴨神社(賀茂御祖神社) 参拝記
38-京都グルメ編-出町ふたばの豆餅と加茂みたらし茶屋の加茂団子
39-京都グルメ編-焼肉 弘商店 京都駅西
40-京都グルメ編-中村藤𠮷のきつね抹茶うどんセット
41-京都土産2021春

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