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比叡山延暦寺 西塔(さいとう)エリア 参拝記

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静けさの中に凛とした空気の漂う修行の地へ

先週は急に業務が多忙になり、毎日23時近くまでお仕事をしていました。そのためブログも少しお休みをさせていただいたのですが、トレーニングと一緒で「毎日続ける」ことが大事だと実感しました。お休みすると書く力が衰えますね笑。来週からもしばらく繁忙期が続きそうなので、毎日更新ではなく、隔日更新を目指して頑張ります♪

それでは、本日は比叡山延暦寺の最後にご紹介するエリア、釈迦堂を中心とした「西塔エリア」です。「西塔エリア」は、坂本ケーブルを上がって最初に訪れる「東塔エリア」から東塔から北へ1キロメートルほどのところにあり、山道を歩いて20分。途中足場の悪いところもあるようですが、健脚な方ならばバスなどを使わずとも歩けてしまう距離にあります。

第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれ、西塔エリアの本堂は「釈迦堂(転法輪堂)」で、他に国重要文化財に指定されている、「常行堂・法華堂(にない堂)」の双子の建物が目を引きます。この建物は、修行をするためのものだそうですが、一般の人も研修修業ができる「居士林」もここにあり、私の中ではこのエリアは「修行ゾーン」というイメージです。

当日バタバタとバスの時間を気にしつつ慌ただしく参拝してしまったので見落としてしまったのですが、このエリアには信長の焼き討ちを逃れた山内唯一の建物で「瑠璃堂」があるそうです。室町後期の建築だそうで、これは見てみたかった・・・! ただ、瑠璃堂西塔エリアと言っても比叡山峰道レストラン寄りにあり、自家用車じゃないとアプローチが厳しそうでした。

比叡山峰道レストランは横川エリアに行く途中にバス停があり、車内から見た限りですが全面ガラス張りで琵琶湖Viewが素晴らしそうな予感・・・! バスでのアプローチだとこちらのレストランのほうが現実的かもしれません。

アプローチ

バスを降りると緩やかに坂道をくだり、西塔エリアの本堂である、「釈迦堂」を目指して進みます。

常行堂・法華堂(にない堂)

山道の合間に、修行時に使用される坊が点在しています。日中でも静寂な空気が漂うこの地で、瞑想や念仏に生きる日々はどんな心持がするのでしょうか。

「親鸞聖人旧跡」と書かれた石碑が、見事な苔の絨毯の前にありました。後ろに見えているのが、「常行堂・法華堂(にない堂)」ですね。

同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。正面向かって左が、四種三昧のうち、常行三昧を修す阿弥陀如来を本尊とする常行堂、右が法華三昧を修す普賢菩薩を本尊とする法華堂です。弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂とも呼ばれています。国重要文化財に指定されています。

引用: 比叡山延暦寺公式HP

法華堂の説明書きに曰く
法華堂は、桁行五間、梁間五間、一重、宝形造、栩葺き(とちぶき)の建物で、正面に一間の向拝(こうはい)つけています。隣の常行堂も同形式で、桁行四間、梁間一間、唐破風造の廊下で結ばれていることから、廊下を「にない棒」に見立てて、両堂を「にない堂」と呼んでいます。
普賢菩薩を本尊とする法華堂は、法華三昧を修する堂で、外観は蔀戸と板唐戸を用いた和様の優れた建築で、文禄四年(1595)に建てられたものです。内部も、常行堂と同様で、柱が立つところには、すべて柱を立てるという珍しい形をとっています。
昭和三十年(1955)6月に常行堂と共に国の重要文化財に指定されました。

写真右側、法華堂側から常行堂を臨む。奥に見えるのが「にない堂」の由来となった廊下。

常行堂の説明書きに曰く
常行堂は、桁行五間、梁間五間、一重、宝形造、栩葺き(とちぶき)の建物で、正面に一間の向拝(こうはい)つけています。隣の法華堂とは桁行四間、梁間一間、唐破風造の廊下でつながれ、二つの同形式の堂と廊下の姿から「にない堂」と呼ばれています。
阿弥陀如来を本尊とする常行堂は、常行三昧を修する堂で、外観は蔀戸と板唐戸を用いた和様の優れた建築で、文禄四年(1595)に建てられたものです。内部も、常行堂と同様で、柱が立つところには、すべて柱を立てるという珍しい形をとっています。
昭和三十年(1955)6月に法華堂と共に国の重要文化財に指定されました。

釈迦堂(転法輪堂)

にない堂の廊下の下を通り抜け、さらに坂を下るとようやく「釈迦堂(転法輪堂)」が見えてきます。この建物は、現存する延暦寺の建物の中で最も古いもの・・・ということですが、元々は「三井寺の園城寺の金堂」だったのだそう。秀吉の命で移築されたということですが・・・秀吉さん・・・強引!!

園城寺の金堂については、以前このブログでも紹介していますが、二枚の写真で金堂を見比べてみると・・・建物の形がとても似ていることがわかります。興味がある方は見比べてみてくださいね。 

西塔の本堂にあたるのが、この転法輪堂です。一般にはご本尊の釈迦如来にちなみ、釈迦堂の名で知られています。

現在の釈迦堂は、延暦寺に現存する建築中最古のもので、もとは三井寺の園城寺の金堂でしたが、秀吉が文禄四年(1595年)に西塔に移築したものとなります。 国重要文化財に指定されています。

引用: 比叡山延暦寺公式HP

説明書きに曰く
転法輪堂は、現在の西塔を中心とする大堂で、ご本尊に釈迦如来を祀ることから、釈迦堂の名で親しまれています。
延暦寺に現存する最古のお堂で、もとは大津の園城寺(三井寺)の金堂であったものを豊臣秀吉の命により、文禄四年(1596)に山上に移築したもので、造営年代は園城寺の記録から南北朝の貞和三年(1347)と認められます。
細部様式もその頃をよく現わしており、根本中堂と同じく天台様式の典型で、内陣は土間中央に本尊を安置する宮殿を壇の上に設けています。

扉前から釈迦堂の外陣を臨む。

次回は「早朝の東寺散策」です。

京都・滋賀Contents

01-石清水八幡宮 京都駅からのアクセス
02-「勝」の石清水八幡宮 昇殿参拝体験記
03-石清水八幡宮摂社、末社
04-石清水八幡宮帰路と展望台
05-京都伏見「鳥せい」本店でランチ
06-雨の伏見散策
07-史跡 寺田屋と外観
08-今も宿泊できる!?伏見 寺田屋内観
09-サクラテラスザ・ギャラリーNorth施設紹介
10-サクラテラスザ・ギャラリーSouth施設紹介
11-サクラテラスザ・ギャラリー スーペリアダブル宿泊記
12-サクラテラス・ザ・ギャラリー朝食
13-サクラテラス・ザ・ギャラリー夕食
14-日吉大社へのアクセスと 西本宮参道
15-日吉大社 西本宮 参拝記
16-日吉大社 宇佐宮 参拝記
17-日吉大社 白山宮 参拝記
18-日吉大社 三宮遥拝所と神輿収蔵庫
19-日吉大社 樹下宮、東本宮 参拝記
20-日吉大社 東本宮 参道
21-比叡山延暦寺 坂本からのアクセス
22-比叡山延暦寺 東塔エリア 参拝記
23-比叡山延暦寺 横川エリア 参拝記
24-比叡山延暦寺 西塔エリア 参拝記
25-早朝の東寺散策 その1
26-早朝の東寺散策 その2
27-メルキュール京都ステーション ホテル施設紹介
28-メルキュール京都ステーション ワーケーションスペース
29-メルキュール京都ステーション 宿泊体験記
30-メルキュール京都ステーション 朝食
31-メルキュール京都ステーション トラットリアM Kyoto
32-『細雪』で谷崎が称えた、平安神宮の枝垂れ桜
33-上賀茂神社の斎王桜
34-西本願寺 お西さんを知ろう!
35-西本願寺 早朝参拝のススメ
36-二条城 夜桜ライトアップーNAKED FLOWRS 2021ー桜ー 世界遺産・二条城
37-下鴨神社(賀茂御祖神社) 参拝記
38-京都グルメ編-出町ふたばの豆餅と加茂みたらし茶屋の加茂団子
39-京都グルメ編-焼肉 弘商店 京都駅西
40-京都グルメ編-中村藤𠮷のきつね抹茶うどんセット
41-京都土産2021春

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