アラフィフ旅マニア ブログ。神社仏閣、仏像、遺跡、御朱印、美術館と、ちょっと贅沢なリゾートをご紹介します。

西本願寺 お西さんを知ろう!

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「お西さんってなに!?」歴史ある古社が意外と親しみやすかった件

私はワーケーションと観光目的で、2軒目のホテル「メルキュール京都ステーション」に宿泊中。部屋からの眺望が、まさに「西本願寺View」と呼びたくなるような眺めで、折角なので早朝、始業前に散策をすることにしました。どこも寺社は開門が早いので、こういう始業前の時間の有効活用にはありがたいです。

メルキュール京都ステーション 9階客室からの眺望です。このお部屋、全面ガラス張りなので見晴らしがとても良い! 屋根を工事している(興正寺)先の建物が、西本願寺の御堂です。

その早朝散歩で見つけたのがこの看板。30分かけて、西本願寺のお坊さんが見どころを教えてくれるガイドツアーでした。しかも1日4回もやっている! めちゃくちゃいい企画ですよね!

古都に住まわれている方は神様、仏様が身近にあって、特別なことではなくお参りに行かれたりされているんだと思いますが、私のように日常は全く接点がない人間だと、お寺や神社に参ること自体が一種のイベント、観光のようになってしまっています。できるだけこういったガイドツアーがあるところには沙なんしようと心がけていますが、美術館や博物館でもそうですが、説明を受けると理解度が全く違うので、満足度も変わってきますよね。

こういうガイドツアーは有料のところも多いですが、お西さん(西本願寺)は無料なんですね。時間も30分なので、お昼休憩の間に気軽に参加できる!

西本願寺の回は、本来は「早朝散歩」→看板を見つけて→「お西さんを知ろう!」に参加

の流れだったのですが、この「お西さんを知ろう!」ツアーがとても良かったので、こちらの記事を先に書かせていただきました。では、ツアーに参加してみましょう♪

早朝散歩で看板を発見 !

早朝散歩で西本願寺境内、お茶所(総合案内)の建物で、ガイドブックをいただこうと立ち寄った際に見つけた看板がこちら。

ちなみにポスターを見てもお分かりの通り、西本願寺のデザインセンス、なかなかポップです笑。ここでいただいたリーフレットのタイトルは「お西さんへ行こう」だったのですが、ゆるきゃらも登場し、一見どこかの大学の学園祭パンフレットみたい・・・そういえば、西本願寺の隣は龍谷大学でしたね。若いエネルギーがさく裂しています。いいですねぇ。

御影堂でみつけた、これなあに?

早朝参拝をしていたころ、廊下でみつけた可愛い子たち・・・いったいこれなんだろう?

こんな感じで、渡り廊下のところどころに生息しているようです。

ひよこちゃんもいました! 下のはなんだろう・・・?

これはアマビエ?

お酒好きの職人さんがいたずらしたのかなぁ? などと言いながら、楽しく廊下を歩いていきました。

阿弥陀堂(国宝)は現在工事中

西本願寺の御本尊、阿弥陀如来様が通常安置されているのはこの「阿弥陀堂」ですが、現在工事中(2022年3月まで)。ご本尊はお隣の、御影堂に安置されていて、今はご本尊と親鸞聖人のお木像が並んで安置されているというレアな期間です。

写真は工事中で内陣が隠されている「阿弥陀堂」をパシャリ。

本願寺の逆さ銀杏(京都市指定天然記念物)

銀杏の木は通常空に向かってすくっと立っているようなイメージがありますが、西本願寺の逆さ銀杏は、空に向かって逆さに根を這ったように見えることから「逆さ銀杏」とも呼ばれています。

この木は樹齢400年と推定されていて、天明8年(1788)や元治元年(1864)の大火も生き延びていて、実は現在の西本願寺にある建物よりも古いんだそうです。

お昼休みを利用して、「お西さんを知ろう!」に参加

今日4月8日はお釈迦様の誕生日、「花まつり」の日です

偶然ですがこの日は4月8日、お釈迦様のお誕生日でした! 御影堂門を入ってすぐのところに、「誕生仏」が安置されていて、コロナ前でしたらこの仏様に甘茶を灌ぎかけていたんですね。現在は見るだけ。

この誕生仏は、お釈迦様が生まれたときのお姿、右手で天を指し左手で大地を指し「天上天下唯我独尊」とおっしゃされたを模しています。甘茶を灌ぐのは、9匹の竜が天から清浄の水を注いだという伝説を表しています。

現在コロナで甘茶の振る舞いができないため、お茶所(総合案内所)では、甘茶ティーパックと甘露雨の配布がされていました。サクラドロップ懐かしい笑。

「お西さんを知ろう!」は、このお茶所(総合案内所)の入り口辺りが集合場所です。集合時間に行ってみると、20人弱の善男善女が集まっていました。 ここからは「お西さんを知ろう!」で伺ったお話です。

「お西さんを知ろう!」ツアーについてはこちらから

御朱印はなく、記念スタンプがあります

西本願寺をはじめとした浄土真宗では、御朱印やお守りがないそうです。

それは、「阿弥陀如来は常に私たちを見守り、救おうとしてくれています。その願いの中で私たちは生きているので、お守りは必要ない」という考えから来ているのだそうです。

「お西さんを知ろう!」でもまず御朱印の話がでて、「御朱印はないのですが、参拝記念スタンプはあります」との説明をいただき、早速スタンプをぺたぺた。

国宝の「唐門」「御影堂」「阿弥陀堂」の3種類のスタンプがあります。

前のめりで私たちをお救いくださる、ご本尊の阿弥陀様

通常「阿弥陀堂」に安置されていらっしゃる、木造の阿弥陀如来様が、現在は「御影堂」中央に安置されています。

浄土真宗は『阿弥陀如来の本願(衆生のすべてを救いたいという思い)にすがり、極楽往生する』と親鸞聖人が説いたことに始まり、『他力本願』の教えとして知られています。

阿弥陀様は私たちのような罪深い衆生も「お救いりなりたい」とのお気持ちが強く、そのはやる気持ちを少し前のめりの姿勢で表しているのだそうです。有難いですね。

親鸞聖人木像

こちらが通常は中央に安置されているという、開祖親鸞聖人の木造です。

堂内

御影堂内も写真撮影禁止かと思っていたのですが、法要を行っているとき以外は撮影可能、ということでした。なんだろう・・・西本願寺はYouTubeで法話を配信していたり、ガイドツアーを行っていたりと、「開かれている」感がとても強いですね。

「埋め木」を探してみよう!

早朝見つけた廊下の装飾?は「埋め木」というのだそうです。よく見たら、記念スタンプの第四は「埋め木を探してみよう」というガイドにもなっていました笑。これ、「お西さんに行こう」パンフレットの表紙にも使われていましたし、西本願寺イチオシコンテンツなんですね笑。

阿弥陀堂にいた「ぞう」さん。

一富士

二鷹

三なすび! 点々と散っているのを探すのが楽しい! 芸が細かいな~

こちらは欄干にもみじの葉が散っています。

埋め木とは?
動物や植物、モノをかたどった木によって、節穴や亀裂を埋めたもの。参拝された方々の心を少しでも癒すことができればという大工さんの温かい思いを感じます。(記念スタンプ台紙説明を転記)

本願寺伝道院

さて、30分のツアーはあっという間に終わり、最後に024(おにし)カードをいただきました。024カードは全24種類あるそうで、コンプリートしたくなっちゃいますね笑。

伝道院は、西本願寺の御影堂門をでて、道路を渡り、総門を抜けた先にある瀟洒な西洋建築です。

説明書きに曰く
この建物は、明治28(1895)年4月に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、明治45年に東京帝国大学教授伊東忠太の設計、竹中工務店の施工により建築されたものです。(中略) 現在は本願寺伝道院として浄土真宗本願寺派布教、研修の道場として使用されています。

総門がなぜここに?

早朝散歩のときにあれれ?と思ったのは、西本願寺の、大通り向こうに立派なもんが見えて、その周囲にはお堂が見当たらなかったこと。道路のこちら側にあるのが、西本願寺の総門。道路向かいが御影堂門です。御影堂門奥が境内になっています。

調べたところ、公式HPに解説がありました。交通量の増加に対応した結果でしたか・・・! 総門が敷地から離れた場所にあるのが不思議でしたが、すっきりしました笑。

総門(重要文化財)・・・現在地までに三度移築されています。一度目は蓮如上人450回遠忌の1898(明治31)年、二度目は親鸞聖人650回大遠忌を控えた1911(明治44)年。三度目は1959(昭和34)年に交通量の増加に対応した堀川通りの拡張が計画され、京都市の要請で現在地に移転しました。虹梁(こうりょう)に大柄な二組の蟇股(かえるまた)を配しています。2011(平成23)年に修復されました。

引用:西本願寺公式HP

次回は「西本願寺 早朝参拝」です。

京都・滋賀Contents

01-石清水八幡宮 京都駅からのアクセス
02-「勝」の石清水八幡宮 昇殿参拝体験記
03-石清水八幡宮摂社、末社
04-石清水八幡宮帰路と展望台
05-京都伏見「鳥せい」本店でランチ
06-雨の伏見散策
07-史跡 寺田屋と外観
08-今も宿泊できる!?伏見 寺田屋内観
09-サクラテラスザ・ギャラリーNorth施設紹介
10-サクラテラスザ・ギャラリーSouth施設紹介
11-サクラテラスザ・ギャラリー スーペリアダブル宿泊記
12-サクラテラス・ザ・ギャラリー朝食
13-サクラテラス・ザ・ギャラリー夕食
14-日吉大社へのアクセスと 西本宮参道
15-日吉大社 西本宮 参拝記
16-日吉大社 宇佐宮 参拝記
17-日吉大社 白山宮 参拝記
18-日吉大社 三宮遥拝所と神輿収蔵庫
19-日吉大社 樹下宮、東本宮 参拝記
20-日吉大社 東本宮 参道
21-比叡山延暦寺 坂本からのアクセス
22-比叡山延暦寺 東塔エリア 参拝記
23-比叡山延暦寺 横川エリア 参拝記
24-比叡山延暦寺 西塔エリア 参拝記
25-早朝の東寺散策 その1
26-早朝の東寺散策 その2
27-メルキュール京都ステーション ホテル施設紹介
28-メルキュール京都ステーション ワーケーションスペース
29-メルキュール京都ステーション 宿泊体験記
30-メルキュール京都ステーション 朝食
31-メルキュール京都ステーション トラットリアM Kyoto
32-『細雪』で谷崎が称えた、平安神宮の枝垂れ桜
33-上賀茂神社の斎王桜
34-西本願寺 お西さんを知ろう!
35-西本願寺 早朝参拝のススメ
36-二条城 夜桜ライトアップーNAKED FLOWRS 2021ー桜ー 世界遺産・二条城
37-下鴨神社(賀茂御祖神社) 参拝記
38-京都グルメ編-出町ふたばの豆餅と加茂みたらし茶屋の加茂団子
39-京都グルメ編-焼肉 弘商店 京都駅西
40-京都グルメ編-中村藤𠮷のきつね抹茶うどんセット
41-京都土産2021春

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