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学生時代に通い詰めたお店に再会! ここの八ッ橋は超絶フレッシュなんです!
私は大学の専攻が日本文学でしたので、毎年春秋と1週間ほど滞在して、京都市内や近郊の名所旧跡を歩いて回るのが常でした。
学生時代はもちろん金銭的に余裕がありませんので、できるだけ効率的にそのエリアの見どころを抑えようと徹底して調べ尽くしてから訪問していました。
そんな中で毎回楽しみにしていたのが、こちらの「八ッ橋屋 西尾為忠商店」さんの生八ッ橋。しかも皮だけ(笑)
今は普通に流通している「八ッ橋の皮」ですが、当時は衝撃的でしたね。私、餡子が苦手だったんです。
当然、生八ッ橋は好きではないし、あのカリッカリの日持ちがするほうも好きではなく、「京都の名物ってなんで八ッ橋なんだろう」くらいに思っていたんですが、ある日西尾為忠商店さんの八ッ橋をいただいて、目からうろこ。美味しくてびっくりしたんです。それからしばらく、お土産の定番のひとつとして愛用させていただいておりました。
その後、出産や育児期間で京都へは全く足を向けられておらず・・・すっかりお店の場所や名前を失念していました。
最近は流行りのカラフルな八ッ橋や変わり八ッ橋のようなものをお土産にすることが多かったのですが、今回京都の名所を知らない子どもたちに、ド定番の清水寺を見せてあげようと参道を歩いていたら・・・思い出しました! ここですここ! あの、懐かしの八ツ橋屋さん!
西尾為忠商店 清水店外観
数年前に京都に甚大な被害をもたらした台風の影響もあり、建て替えを完了したばかりというお店はとても綺麗。入り口では玄米茶のサービスも。奥では「その日の出来たての商品だけを提供する」というコンセプトの通り、職人さんたちがせっせと八ッ橋を作っています。
清水店内観
店先には定番の八ッ橋のラインナップが。いかにも老舗、といったパッケージが逆に新鮮に感じられます。
お店に入って左側は、サイズ違いの八ッ橋のパッケージがずらり。上段は定番のカリッとした八ッ橋。下段は生八ッ橋です。
・・・それにしてもサイズの差はわかりますが、全ラインナップ並べる必要ありましたかね?
というのは、最終日に新京極店にお邪魔したところ「お好きな数でお包みしますよ~」と言われたから。「ええ?」と思ったんですが、新京極店ではオーダーがあってから箱詰めしていました。カスタマイズしてくれるお店、好きです(笑)
右サイドはお店の歴史を感じさせる写真が飾られています。しまった・・・八ッ橋をいただくことに夢中になってしまって、歴史を読むのを忘れていました(笑)
お店の最奥では、職人さんたちがせっせとその日提供する分の八ッ橋を作っています。
ちなみに新京極店で聞いて「なるほど」と思った豆知識ですが、市場に流通している八ッ橋って三角ですよね?こちらのお店は四角なんです。
その理由を公式HPではこのように説明しています。
どうして四角いの?
元祖八ツ橋 西尾為忠商店公式HP
一つ一つ職人が昔ながらの方法で手作りするためなのです。機械で大量生産するには三角に折り曲げて作るのが効率的なので、ほとんどの生八ッ橋は三角形なのです。
四角い八ツ橋というのは手作りの証でもあるんですね。
清水店では、店内にちょっとした飲食スペースがあり、八ツ橋の試食セットをいただくことができます。
プレミアムな八ッ橋もここでしか購入できないそうなので、運よく清水店に行けた方は、ぜひプレミアム八ッ橋もお土産に買ってみてください。
賞味期限は夏場で2-3日、冬場は4-5日という理由
これは間違いなく、昔ながらの材料と製法を守りぬいているが故ですね。八ッ橋の原材料は、米粉(国産)・砂糖・きな粉(大豆)・酵素・水ニッキで、これ以外の保存料などを添加していないと思われます。
なぜならば・・・本当に作り立ての日からぐんぐん味が落ちていくんですよ(いい意味で)。冷凍しておいてフライパンやトースターで温めることで美味しくいただくこともできるのですが・・・こちらのお店のもう一つの特徴は、直営店3店舗以外では一切販売をしていないことなんですね。デパートの催事や駅のお土産コーナーにもない。
その日に売り切る分だけを職人さんが丹精込めて作っている・・・ってすごくいいじゃないですか!私は好き。
だから、お土産もすぐに食べきれる分だけを購入して、美味しいうちにいただく。これがある意味正解だな、と思わせてくれた商品でした。
ちなみに、あまり好きではなかったカリカリのほうの八ッ橋ですが・・・今回食べてびっくりしました。美味しくて、家族取り合いになりました。その理由ですが、余計な添加物が入っていない味がするんですよね。すごくナチュラル。甘すぎず、主張しすぎず、店頭で購入した玄米茶とも相性ピッタリで・・・気が付けばあっという間に一袋完食。紅茶なんかにもよく合いましたよ。こちらは日持ちもするのでおススメ! 薄焼きと定番の暑さのものがあり、お値段も優しい味がする設定です(笑)
実食
その場で購入していただける八ッ橋は、定番の餡子、抹茶、皮のみの3種類。めちゃくちゃどれも美味しいです。お値段も良心的なので、清水寺の観光で疲れた足を休めてください。
おススメのプレミアム八ッ橋とは
こちらのお店のラインナップは、下記の通り。定番っぽいですよね。
- うす焼き(一枚ずつ手焼きした薄くて食べやすい八ッ橋)
- 生八ッ橋
- あん入り生八ッ橋
- 抹茶あん入り生八ッ橋
- こしあん入り生八ッ橋(清水店限定)
- まるっぽ栗(清水店限定)
- さくら一葉(清水店・春限定)
- えびす黒豆(清水店・お正月限定)
この中で、私は清水店限定のまるっぽ栗とえびす黒豆を購入したのですが、これがまぁ美味しかったこと!! あまりのおいしさに再度購入を試み、最終日に新京極店に購入に行き・・・「それ、清水店限定ですよ」と言われ撃沈したわけですが・・・特に黒豆はお正月限定ですからね。いただけて本当にラッキーでした。
個人的には、プレミアムのものは旅行中に食べてしまい、お土産に定番の八ッ橋、生八ッ橋、皮を適量購入する、いう感じでしょうか。帰りの新幹線で、うす焼きをパリパリ食べるのもおススメです。店頭に運がよければB級品が安価で提供されていますよ。
新京極店
こちらが最終日に伺った、繁華街に近い新京極店です。こちらもお店の奥で職人さんたちが手作りで八ッ橋を作っています。
私たちが学生の頃って、新京極はお土産購入の定番スポットでしたが、今は少し様相が変わっているようです。ちょうど客足が途絶えたタイミングだったこともあって、たくさんお話をしたり、試食させていただいたり・・・と、とても親切にしていただきました。生憎とプレミアムの提供はありませんが、定番だけだったらこちらのお店はアクセスが良好なのでおススメです。
次回は悪縁にさようなら! 安井金毘羅宮をご紹介します。
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