店内はアンティーク美術の宝庫
以前の同僚のレトロ喫茶好き女子は、頻繁に京都にいって素敵なレトロ喫茶巡りをしていました。たまに写真を見せてもらっていたのですが、そんな中ひときわ存在感のあるお店がありました。
昭和23年に開店しました「ソワレ」さんは、フランス語で「夜会」「素敵な夜」という意味。
メニューの表紙にある文字「Soyez la bienvenve」はフランス語で「ようこそいらっしゃいました」という意味なのだそう。
このお店は、四条河原町にほど近い繁華街の一角にあるのですが、外界とは隔絶した趣があります。それは、店内に飾られた各種の美術品によるものでもあり、店内が飲食店では珍しい青色の照明で彩られているからでもあります。
この照明は、創業者の友人である染色家上村六郎氏から「女性がきれいに見える灯りを」とのアドバイスで採用されたそうで、お見合いの場に使われていたこともあるそうです。
・・・確かに、店内の女性はお客様も店員さんも美人ぞろいです。
夜会には線の細い貴婦人が似合うように・・・テーブルや椅子といった什器類は、小さめで繊細な作りです。
この時、1月ということもありコートがもっこもこで取り扱いに困った私は、庶民代表(笑)。一時の貴婦人気分を味わわせていただきました。
生憎と店内は料理、自分の机周り以外は撮影禁止のため、今回は写真が少ないです。
ただ、ちょっとだけ映りこんでいる彫刻やメニューだけでもそのセンスはうかがい知れるかと思います。
店先には伯爵歌人 吉井勇氏による自筆の歌碑があり、店内の壁等にある木彫刻は、彫刻家池野禎春氏が手掛けたもの。コースターや食器、飾られている絵画は繊細な女性像が人気の東郷青児画伯と、一流の粋を集めたような素敵な店内で過ごす時間は贅沢で優雅なもの。
立地的にも行きやすい場所なので、ぜひ一度訪れてみて下さいね。(ただし行列必至です)
内装
各テーブルの横に置かれたアンティークのランプ。これを見ているだけでも幸せな気持ちになります。メニューが収納されたアイアンの細工も見事です。
ランプの下、コップのサイズからテーブルの大きさが推測されますか?昔はここでお見合いが行われていた・・・御着物でよね?と考えると、皆さん華奢なのね・・・と想像してしまいました(笑)
超メジャーな、ゼリーポンチのお味は?
ソワレさんの名物、ゼリーポンチ(¥750)とゼリーコーヒーフロート(¥850)をまずオーダー。
本当に申し訳ないのですが・・・以前写真を見せてもらった時は「人工甘味料っぽい味がするのかしら?」と思ってしまっていたのです。
ところが一口いただいてびっくり!・・・身体が喜んでいる、という感じなのです。
見た目もカラフルな宝石を閉じ込めたように美しく、味も体にしみこむように美味しい・・・というのは嬉しい誤算でした。
コーヒー、ケーキと軽食
娘は、せっかくの喫茶店なので・・・と、ゼリーコーヒーフロート(¥850)とモンブラン(¥400)をチョイス。日替わりケーキは基本¥400のようで、良心的な価格設定かも。
スプレッドをバター、ジャムトマーマレード、チョコレートとホイップクリームの3種から選べるトーストは¥500 。
写真でもはっきりわかる、厚切り、カリカリに焼かれたトーストは、外はカリっと、中はしっとり。ここに溶け切っていないバターを塗っていただくのは・・・ああ、おなかが空いてきてしまいました(笑)
次回は京都といえば八つ橋! 大学生の時にはまった八つ橋屋さんを大発見! そのレアな賞味期限とお味をご紹介します。
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