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龍谷山本願寺(西本願寺/お西さん)についてもっと詳しく!
昨日は「お西さんを知ろう!」ツアーの体験記を公開させていただきました。今日は、早朝散策をした記事なのですが、そもそも西本願寺はどんなお寺なのでしょうか?今日も写真多めでご紹介していきますね。
下記、西本願寺で配布されているリーフレットを書き起こしました。
本願寺の由来や歴史、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の御生涯について
本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山です。正式には龍谷山(りゅうこくざん)本願寺といい、一般には西本願寺と呼ばれています。浄土真宗は、鎌倉時代の中頃に親鸞聖人(1173-1263)によって開かれました。
親鸞聖人は1173(承安3)年に京都日野の里でお生まれになり、9歳で青蓮院にて出家得度されました。
その後比叡山で学問修行に励まれましたが、29歳の時、師である源空(法然)聖人のお導きによって阿弥陀如来の本願を信じ「南無阿弥陀仏」という念仏の教えに帰依する身となられました。
35歳の時、念仏弾圧により越後に流罪となった後、妻の恵信尼さまとともに関東に移って念仏の教えを弘められ、晩年は京都で『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』等多くの著述に力を注がれ、1263年1月16日(弘長2年11月28日)に90歳で往生されました。
親鸞聖人の滅後、娘の覚信尼さまは、聖人の井遺弟たちと共に京都東山大谷に廟堂を建て、聖人の遺骨と影像を安置しました。やがてこの廟堂が本願寺となり、宗門の礎となりました。
その後、中興の祖である第8代宗主蓮如上人(1415-1499)の時には、本願寺の寺基が現在の京都堀川六条に定められました。
境内には阿弥陀堂、御影堂の両堂(国宝)はじめ、唐門や書院、飛雲閣などの国宝や、経堂や手水舎などの重要文化財があり、1994(平成6)年12月には「古都京都の文化財」として「世界遺産」に登録されています。
御影堂門(重要文化財)
私が宿泊していた、メールキュール京都ステーションホテルと西本願寺は堀川通を挟んで目と鼻の先にあります。この日は朝食をオープンと共にいただき、その足で西本願寺に向かいました。
こちらは堀川通に面した2つの門の内、ホテルに使い側の「御影堂門」です。
御影堂門から入り、右を見るとすぐ手前にあったのがお茶所(総合案内所)でした。拝観前にリーフレットをいただこうと、中を覗いてみました。
内部はこちら。手前にある看板に、昨日ご紹介した「お西さんを知ろう!」ツアーの案内がありました。また、同じ昨日ご紹介した「花まつり」の甘茶とドロップの配布もこちらで行われていましたよ。
お茶所には御朱印の代わりに置かれている記念スタンプや、狛犬の展示がありましたよ。
阿弥陀堂門(重要文化財)
お茶所を出てすぐのところにある、阿弥陀門です。
阿弥陀堂門から境内を遠景て撮影しました。周面にあるのが阿弥陀堂、左の建物が御影堂。フォトスポットの隣に移っているのがお茶所の建物です。
西本願寺の逆さ銀杏
逆さ銀杏については、昨日の記事で詳しく書いているので、こちらをご覧ください。
経蔵(重要文化財)
経蔵に納められている『大蔵経(一切経)』は天海僧正の開版されたもので、寛永12(1635)年、江戸の寛永寺で発起し、12ヵ年をかけて完成しました。天海版または寛永版とも称されます。幕府の要請と本願寺第13代良如宗主の希望により慶安元(1648)年9月に銀27貫目で購入しました。
引用:西本願寺公式HP
本願寺ブックセンター
とても立派な建物だなぁ~と近寄ってみると、「本願寺ブックセンター」の文字が。
なにやら大学の生協みたい・・・と思ったのですが、考えてみたら龍谷大学も隣の敷地でした笑。中をそおっと覗いてみたら出版もされているようですね。手広い。
本願寺ブックセンターと阿弥陀堂の前に敷地の案内がありました。「え?宿泊?銘品店?喫茶店??」となりましたが、日本で一番信徒の多いと言われている浄土真宗の本山ですから、納得です。
阿弥陀堂(2022年3月まで工事中)
阿弥陀堂は端正でとても美しい建物です。
ちょうど朝のお清めをされていらっしゃいました。有難いことです。
宝暦10年(1760)再建、昭和60年(1985)修復。東西42メートル、南北45メートル、高さ25メートル。中央に阿弥陀如来の木像、両脇にインド・中国・日本の七高僧の内、龍樹菩薩・天親菩薩・曇鸞大師・道綽禅師・善導大師・源信和尚の六師を、両余間に法然聖人と聖徳太子の影像を安置しています。
引用:西本願寺公式HP
現在、ご本尊の阿弥陀如来木像は、隣の御影堂の中央に安置されていて、現在の内陣はこのように覆われています。
バリアフリーも完璧です!
こちらは阿弥陀堂と御影堂の間に見つけた車いす用のスロープです。
さらに、渡廊下を歩いていたら、景観を崩さない配慮がされたエレベーターも発見! お寺にお参りされる方には段差がきついと感じられる方も多いでしょうから、こうした配慮は嬉しいですね。
御影堂(国宝)
阿弥陀堂と御影堂を繋ぐ渡廊下。
御影堂は瓦屋根が美しい。
寛永13年(1636)再建、平成21年(2009)大修復。東西48メートル、南北62メートル、高さ29メートル。中央に親鸞聖人の木像、両脇に本願寺歴代宗主の影像を安置し、両余間には十字名号(帰命尽十方無碍光如来)と九字名号(南無不可思議光如来)を安置しています。
引用:西本願寺公式HP
西本願寺派参拝料金がかからないため、特に受付などはありません。普通に靴を脱いで阿弥陀堂に入ってしまいました。声かけなくていいのか不安になりました笑。
こちらの写真は「お西さんを知ろう!」で許可を得て撮影したものです。堂内の様子です。
現在阿弥陀堂が工事中の為、中央に安置されているのはご本尊の阿弥陀如来像です。
隣には親鸞聖人の木像が安置されています。
西本願寺は黒っぽい色調ですが、こうした細かい金細工が随所に施されていて、重厚な中に華やかな雰囲気を醸し出しています。
西本願寺派すべて勇壮で、清冽で、朝のきりっとした空気とも相まって、とても居心地の良い空間でした。ここに座ってしばらく御庭や板組みを眺めていました。
重厚感のある玄に対して、真馬融輝きを放つ金灯籠(きんとうろう)が目を引きます。
次は阿弥陀堂へと向かいましょう。阿弥陀堂へは長い渡り廊下を通って直接入ることができます。
先ほどは外から見ていた渡り廊下。歩くときゅっきゅっと音がするので、「鴬張りか」と質問が寄せられるそうですが、実は老朽化・・・とのこと笑。
写真つき当り、阿弥陀堂には渡り廊下よりも2-3段の段差があるのがお分かりになるでしょうか?
これは、御影堂に安置されている親鸞聖人が阿弥陀像を拝んでいる高さなのだそう。だから阿弥陀堂、御影堂は同じ高さではなく、御影堂が一段低くなっている・・・というお話を聞いて納得しました。こういう裏話をうかがえるのもガイドツアーの良いところですね。
次回は「二条城 夜桜ライトアップ2021」です。
京都・滋賀Contents
01-石清水八幡宮 京都駅からのアクセス
02-「勝」の石清水八幡宮 昇殿参拝体験記
03-石清水八幡宮摂社、末社
04-石清水八幡宮帰路と展望台
05-京都伏見「鳥せい」本店でランチ
06-雨の伏見散策
07-史跡 寺田屋と外観
08-今も宿泊できる!?伏見 寺田屋内観
09-サクラテラスザ・ギャラリーNorth施設紹介
10-サクラテラスザ・ギャラリーSouth施設紹介
11-サクラテラスザ・ギャラリー スーペリアダブル宿泊記
12-サクラテラス・ザ・ギャラリー朝食
13-サクラテラス・ザ・ギャラリー夕食
14-日吉大社へのアクセスと 西本宮参道
15-日吉大社 西本宮 参拝記
16-日吉大社 宇佐宮 参拝記
17-日吉大社 白山宮 参拝記
18-日吉大社 三宮遥拝所と神輿収蔵庫
19-日吉大社 樹下宮、東本宮 参拝記
20-日吉大社 東本宮 参道
21-比叡山延暦寺 坂本からのアクセス
22-比叡山延暦寺 東塔エリア 参拝記
23-比叡山延暦寺 横川エリア 参拝記
24-比叡山延暦寺 西塔エリア 参拝記
25-早朝の東寺散策 その1
26-早朝の東寺散策 その2
27-メルキュール京都ステーション ホテル施設紹介
28-メルキュール京都ステーション ワーケーションスペース
29-メルキュール京都ステーション 宿泊体験記
30-メルキュール京都ステーション 朝食
31-メルキュール京都ステーション トラットリアM Kyoto
32-『細雪』で谷崎が称えた、平安神宮の枝垂れ桜
33-上賀茂神社の斎王桜
34-西本願寺 お西さんを知ろう!
35-西本願寺 早朝参拝のススメ
36-二条城 夜桜ライトアップーNAKED FLOWRS 2021ー桜ー 世界遺産・二条城
37-下鴨神社(賀茂御祖神社) 参拝記
38-京都グルメ編-出町ふたばの豆餅と加茂みたらし茶屋の加茂団子
39-京都グルメ編-焼肉 弘商店 京都駅西
40-京都グルメ編-中村藤𠮷のきつね抹茶うどんセット
41-京都土産2021春
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