飛騨山王日枝神社は2つのことで有名です。
一つは「ユネスコ無形文化遺産登録」に認定されている「高山祭」。春の「高山祭」はこの飛騨山王日枝神社の例祭で毎年4月14日、15日に開催されています。また、日本三大美祭の一つでもあります。
もう一つは大ヒット映画「君の名は」のヒロイン、宮水三葉の「宮水神社」の聖地。「宮水神社」の聖地とされる神社は飛騨地方に二つあり、ひとつはこの「飛騨山王日枝神社」もうひとつは後日飛騨古川エリアでご紹介する「気多若宮神社」です。
今日は飛騨山王日枝神社をご紹介するのですが、こちらの神社は、私にはとても相性がよかったのか、パワースポットだと思われます。カメラを向けるとどこもかしこもきらきらと内側から光を発しているような気がして、嬉しくなりました。今までいくつかこういった印象をもつ神社がありました。最初は「春の『高山祭』のご祭神なのでご挨拶しよう」くらいの軽い気持ちだったのですが、昨日ご紹介したニホンカモシカとの遭遇もあり、わたしにとって特別な場所となりました。
飛騨高山Contents
1.飛騨牛を食べつくす! 丸明飛騨高山店
2.飛騨高山の街並み2020年桜の季節
3.飛騨山王日枝神社
4.本陣平野屋花兆庵宿泊記と夕食
5.本陣平野屋花兆庵朝食
参道から手水舎まで
表参道に入っていきます。
狛犬と参道大鳥居。石造りの白い鳥居が青空に映えて美しいです。
鳥居を抜けると再び長い杉並木の参道が現れます。この山王日枝神社の例祭「春の高山祭」の行列はここからスタートするそうですよ。
日枝神社の境内図です。メインの大山咋神(おおやまくいのかみ)のほか、木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を祀った富士神社や菅原道真を祀った天満社など、様々なご利益が期待できそうです。
ちなみにこのイラストのおさるさん、飛騨山王日枝神社のマスコットキャラクターだそうですよ。「名前はまだない」だそうです(夏目漱石?)。いただいた御朱印にもスタンプが押してありました。
大きな自然石をくりぬいて作られた手水舎。この神社のある城山の湧水を引き入れているそうですよ。
日枝神社の大杉と拝殿
岐阜県天然記念物指定の大杉はご神木です。
この大杉の由来書を読むと、この木には何度も雷が落ちているそうなんですが、「樹勢すこぶる盛ん」だそうです。雷落ちると燃えたり、裂けたりすると思っていましたが、さすがご神木。
大杉のすぐ前に建っているのが拝殿です。拝殿とその奥の本殿で祀られているのが大山咋神(おおやまくいのかみ)。山の主神で、諸産業繁栄、家系繁栄、厄除け、開運にご利益があるそう。
摂社、末社めぐり
拝殿から左に目を転じると、菅原道真稿を祀った天満社があります。こちらは、学問の神様ですね。
さらにその奥にあるのが山王稲荷神社。倉稲魂命(うかのみたまのかみ)を祀り、稲荷神社だけに、商売繁盛、五穀豊穣のご利益があります。
稲荷神社の幟。ここを下りていくと、社務所の前に戻ります。御朱印は社務所でいただけますよ。
ちょうど帰ろうかな、と思っていたところ、地元の方が拝殿の横の、ビニールがかかっていた覆いをのけて奥に入っていくのが見えたので、後を追ってみました。すると、木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を祀った朱色の富士神社が現れました。
富士神社社殿は、もともと飛騨山王日枝神社の本殿だったそう。昭和10年に大雨と火災で倒壊した社殿を修理、再建したものがこの富士社社殿だそうです。道理で地元の方はこちらにも参拝するはずです。
富士神社の左手にある、産霊社。高皇産霊尊、神皇産霊尊をお祀りしていて、夫婦円満、良縁成就のご利益があります。
拝殿側からは見えなかった、本殿の側面ですね。山の神様が主神だけに、城山に向かって建てられているのがわかります。
駐車場にあった桜の樹。ほんの少し満開には早いですが、きりっと引き締まった風に、ほんのり春の訪れを告げてくれます。
明日は、本陣平野屋花兆庵の宿泊記です。
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