アラフィフ旅マニア ブログ。神社仏閣、仏像、遺跡、御朱印、美術館と、ちょっと贅沢なリゾートをご紹介します。

2020年1月 三井寺(園城寺)

278

琵琶湖ほとりの長等山に1200年余りの古刹、三井寺があります。正式名称は、長等山園城寺(おんじょうじ)、天台寺門宗の総本山です。

日本文学専攻の私は、三井寺といえば 「寺」

「寺って、三井寺なんだから当たり前じゃない?」と思われるかもしれませんが、古典文学でよく出てくる「山」と「寺」比叡山の僧兵と、園城寺の僧兵の争いがたびたび文学に描かれているんです。

正暦四年(993)、円珍門下は比叡山を下り一斉に三井寺に入ります。 この時から延暦寺を山門、三井寺を寺門と称し天台宗は二分されました。

引用:三井寺公式HP

京都loverの私は、いわゆる世界遺産も比叡山延暦寺以外はずいぶん前にコンプリートしていて、最後の比叡山を制覇した際に、滋賀に抜け、三井寺を偶然発見し、その時には時間がなくて参拝できなかったので、満を持しての訪問となりました。

今日のスケジュール

京都駅→近江神宮と近江勧学館→三井寺(園城寺)(今ここ)→長等神社と琵琶湖→Good Nature Hotel Kyoto

移動方法

2020年1月12日(日)
京阪石山坂本線 近江神宮前→→三井寺駅/4分170円 →徒歩1.1キロ

3日目のContents

1.近江神宮と近江勧学館
2.三井寺(園城寺)
3.長等神社の網打祭と琵琶湖
4.GOOD NATURE STATIONとGood Nature Hotel Kyoto

琵琶湖疎水沿いに三井寺へ

琵琶湖と京都をむすぶ琵琶湖疎水は、明治時代に、水力発電・農業用水・人や物資の運搬などを目的に建設されました。桜の名所としても有名で、春になるとライトアップもされるそうです。さぞかし見事だろうと思わせる、桜の樹木の多さです。駅からは1.1キロ。約15分ほどで到着です。

どこから入る? 石段を見て仁王門へ

普通に駅から歩いていくと、西国第十四番所 観音堂の入り口にたどり着きます。ここから入ろうかなーと覗き込むと・・・

ながーい石段が。受付の方に聞いたところ、「仁王門から入るのがお勧め!」と言われ、一旦道に戻り仁王門まで歩きました。いただいた境内案内図をみても、公式ホームページを見ても「仁王門」をスタートとしているようですね。

仁王門に到着

鳥居や楼門+社号碑の構図で写真を撮るのが好きです笑。徳川家康の寄進による仁王門は、大門とも呼ばれ、門の左右には室町時代の仁王像が鎮座しています。三井寺の正面玄関だそう。

仁王門を下から眺める。

仁王門を入ってすぐ右手にある重要文化財の釈迦堂(食堂)。室町時代の建立だそう。

国宝 金堂付近

石段を登って、国宝の金堂へ。現在の金堂は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたもの。なにやら歴史のオールスターがこれでもか!と登場しますね。

金堂のすぐ近くにある、鐘楼(三井の晩鐘)にちなんだ、「三井寺鐘みくじ」

おみくじを見ずに浮かべると・・・第**番 の間に文字が浮かび上がってきます。

それを社務所で渡すと、紙のおみくじと交換していただけます。今回は「吉」でした。

鐘みくじの販売をしている場所でセット売り?している、鐘楼の「三井の晩鐘」を打つ権利笑。もちろん購入しまして、鐘を叩かせていただきました。これはいい経験でした。とにかく、音の反響が長い。ゆったりと豊かに広がる音でしたよ。鐘楼も重要文化財です。

国宝の金堂を正面から。

弁慶が引きずって投げ捨てたという弁慶鐘

霊鐘堂にある、重要文化財 弁慶鐘。

比叡山と園城寺の構想の名残りで、弁慶が引きずったとされる傷跡が今もはっきり見て取れます。

ここ、めちゃくちゃ好きです!重要文化財の一切経蔵。

内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が。ぞくぞくします。内側から光り輝いているように見えました。

豊臣秀吉によって伏見城に移築された大和の比蘇寺の塔を、徳川家康が三井寺に寄進したという、重要文化財の三重塔。またまた歴史のスターが登場。

朝の石段を登ってくるとこちら側に到着するのかな、石灯籠に囲まれた参道。

観音堂は現代アートとの融合

観音堂では、御朱印がいただけるほか、面白いイベントも開催されていましたよ。

キャンディキャンディのいがらしゆみこ先生作の「如意輪観音」

赤塚不二夫先生の「レレレ千手観音」観音っていっても現代風。こういう古典と現在アートの融合って大好きです!

観音堂周辺からの大津市街の眺め。ここでも十分きれいですが・・・

観音堂から少し石段を上ると見晴らしの良い展望台が。

展望台

眼下に琵琶湖と大津市街を一望できます。天気が良いときに再訪したいですね。

改めて地図、公式HPを見直してみるとじっくり時間をかけて回ったつもりが、まだまだ見どころを見逃していたことに気が付きました。これだけの時宝、歴史のオールスター勢ぞろい状態の寺社は日本中を探してもそうそうないでしょう。また季節を変えて必ず再訪したいお寺です。

明日は長等神社と琵琶湖をご紹介します。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。