Contents
社員数58名の、愛すべきローカル電車
昨日ご紹介した出雲大社の特別参拝は、14時10分に解散となり、その後素鵞の社と神楽殿に参拝してもまだ15時前。次の予定を考えつつ神門通りを歩いていたところ、一畑電車の出雲大社前駅に差し掛かり、レトロな駅舎の写真を撮影していたところ、ちょうど松江方面に出発する電車があったので、飛び乗ってしまいました。初日に購入した「縁結びパーフェクトチケット」がここで利いてきましたね! フリーチケットエリア内なので、どこまででもいけちゃいます。特に目的地は無いぶらり旅。夕日を見に、宍道湖まで足を延ばしましょうか。
近代化産業遺産と登録有形文化財の「出雲大社前駅」
島根県の交通は、電車もバスも「一畑(いちばた)」の文字を見かけます。特別参拝を募集している旅行会社も「一畑トラベルサービス」です。地元に愛されている企業なんでしょうね。
こちらの出雲大社前駅舎は、昭和5年2月に大社線の開通により一畑電車の路線が完成し、開設したモダンな洋風建築の駅舎で、平成8年に国の登録有形文化財に指定されています。
旧い建物の横には、新しくガラス張りの「縁結びスクエア」というポケットパーク、カフェが併設された施設ができていました。こちらのトイレは奇麗で、ツアー前に使用を勧められました笑。
平成8年に国の登録有形文化財に登録されただけではなく、平成20年に経済産業省に「近代産業遺産」としても登録されているんですね。
教会のような天井と内装。幾何学な形を組み合わせたカラーグラスはどこかレトロな雰囲気ですね。シャンデリアの形もガラスに合わせたようなデザインです。
いざ乗車。松江に向けて出発
小さな改札を抜けるとすぐ乗車口です。14時52分出雲大社前駅を出発し、松江しんじ湖温泉駅へ向かいます。時刻表を見ると、一見「?」と思う記述になっていますが、「出雲大社前」から「川跡(かわと)」にいき、ここから路線が分かれ、「川跡⇔電鉄出雲市」という、私が宿泊しているJR出雲市駅の方面へ向かうルートと、「川跡⇔松江しんじ湖温泉」という、宍道湖の北側沿いに進み、松江に着く二つのルートがあるんです。
私は14時52分発、15時53分に終点、松江しんじ湖温泉駅に到着しました。
ガイドブックで事前予習していたのですが、どうも車両が一パターンではないようなんです。
これこれ、この座席の写真を見て「乗ってみたい」と思っていたんです。宍道湖に向かって全力で観光できるView Train–期待できます! 手前に木の机と飲み物置きがあるのがなんとも旅情を誘います。私はもちろん窓側の席をゲットしましたよ!
内陸部の山と、宍道湖Viewの素晴らしい車窓の旅
出発してしばらくは内陸部を走ります。このままずーっと山かとおもいきや、とってもびっくりした動きをこの電車がします。ちょうど宍道湖の入り口近くにある一畑口駅で、平地なのになぜかいきなりスイッチバックして、電車の向きが変わるんですよ。
そこからはもうこの景色。細い道路一本挟んで延々と宍道湖View! 線路は一段高くなっているのでまさに特等席ですよ! ここからはもうドキドキ大興奮でした。この旅行は3月19日ですが、11月に鹿児島、指宿から海Viewの「指宿のたまて箱」に乗車したんですが、個人的には断然この一畑電車の宍道湖Viewが良かったです。
これ、天気や時間によって見える景色が変わって素敵でしょうね。宍道湖は夕日の名所なので、日没にあわせて乗車しても面白いかもしれません。
沿線にはいくつか興味のある場所があったのですが、生憎ともうどこかに観光できる時間ではなかったので、そのまま乗車。時間があったら古墳の丘古曽志公園に行ってみたかったですね。他にも行きたいところがいくつかあったんですが、どこもレンタカーじゃないと回れないところで・・・無念。
松江しんじ湖温泉駅に到着
一畑電車は、中井貴一さん主演の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」や、
西村京太郎さんの「出雲 殺意の一畑電車 十津川警部」の舞台でもあります。私は出雲旅行が決まった後、ちょうどAmazon Unlimitesでこの本が無料で読めたので先に読んで行きました。舞台となった駅の駅名となっている「松江イングリッシュガーデン」も素敵ですね。
松江しんじ湖駅からは、主要な観光地にバスが出ていました。私はこの「ぐるっと松江レイクライン」に乗って、夕日の名所「県立美術館」を目指します。県立美術館で見た夕陽については明日ご紹介しますね。
松江しんじ湖温泉駅の、無料の足湯でまったり疲れを癒す
夕日を堪能し、松江しんじ湖温泉駅に戻ってきました。先ほどのレイクラインバスは日没の時間+αで終バスとなってしまうので注意が必要です。ちょっと早めに戻ってきたのは、駅に併設されている無料の足湯に入りたかったから。電車出発のギリギリまで足湯に浸かって身体を温め、歩いて1.2分で電車に乗れるって「最高かよ!」って思いますよね。
復路はまるでビジネスクラスのような個室席
帰りの車両は、またまた素敵な個室みたいな座席でしたよ。さすがに日が沈んでしまった後は観光客もおらず貸し切り状態。飛行機のビジネスクラスみたい笑。
私は一人だったので無理ですが、友達と一緒だったら宴会したいくらいの用意万端なテーブル付きの座席です。今回は運よく、行きも帰りも変わった車両に当たってとてもラッキーでした。めちゃくちゃ楽しくて、「電車の旅っていいなぁ~」と実感しました。
出雲Contents
- いざ!出雲大社へ-出雲空港(出雲縁結び空港)
- 天然温泉 八雲の湯 ドーミーイン出雲
- のどくろ専門居酒屋「のどくろ日本海」
- 日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)と経島(ふみしま)
- 八百万の神が上陸する地、稲佐の浜
- 神話の舞台、神迎の道 上の社 屏風岩
- 出雲そばの名店 荒木屋
- 旧大社駅舎
- 出雲大社「八足門」内で特別参拝 体験記
- 一畑電鉄で松江しんじ湖温泉へ
- 島根美術館と宍道湖の夕日
- 世界に誇る日本庭園 足立美術館
- 縁結びに効果あり!八重垣神社鏡の池の水占い
- 私的パワースポット!玉作湯神社
- 美人の湯で有名な玉造温泉で日帰り入浴
次回は「島根美術館と宍道湖の夕日」をご紹介します。
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。