アラフィフ旅マニア ブログ。神社仏閣、仏像、遺跡、御朱印、美術館と、ちょっと贅沢なリゾートをご紹介します。

東大寺 二月堂 三月堂 参拝記

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「お水取り」で有名な二月堂から見る絶景!

東回廊側より猫段を通り法華堂へ

今回の旅の目的地は、実は大仏殿ではなく、その奥にある二月堂でした。

大仏殿までは修学旅行でも個人旅行でも来たことがあったのですが、その先にある堂群には足を運んだことがなかったのです。「お水取り」で有名な「二月堂」は、死ぬまでに一度訪れてみたかった場所でもあり、満を持しての訪問となりました。

東大寺は広いので、どうやってアプローチしようかと地図を見ながら悩んでいたところ、前回のブログで書いた瓦寄進の受付の方が丁寧におすすめのアクセス方法を教えてくださいました。

そのルートは・・・大仏殿出口をでて、東回廊を回り込むように進むと、右手に「猫段(ねこだん)」という可愛い名前の階段が出てきます。

東回廊外を、大仏殿がある方向に直進します。

こちらが猫段。 「ここで転ぶと猫になる」と言われていることから来ているのだそう。猫好きな方には寧ろ転んでみたい坂でしょうか?

この道標を見ると奈良を代表する寺社のオンパレードでワクワクしてきます。後で正倉院にも寄らなくては♪

東大寺の境内図がありました。ちょうど東回廊の中央辺りから、猫段を通って国宝の鐘楼、さらに石段を昇って法華堂(三月堂)、そこからさらにぐぐっと急な石段を昇りようやっと二月堂に到着するようです。

国宝 梵鐘(奈良時代)と鐘楼(鎌倉時代)

猫段を昇りきると視界が開け、正面に国宝の鐘楼が堂々とした姿を見せてくれます。

案内板を見ると、国宝の「鐘楼」は鎌倉時代に栄西禅師が再建したもので、同じく国宝の「梵鐘」は奈良時代に作られた創建当時のもので、日本三大名鐘の一つだそうですよ。

日本三大名鐘の音を聞いてみたい・・・!

鐘を内部で見上げてみると肌がごつごつしているんですね。奈良時代からずっとここで人々の暮らしを朝に夕に見守っていたのだと思うと、感慨深いですね。

鐘越しに奈良市街を臨む。

重要文化財 念仏堂

鐘楼のすぐそばにあったのが、この「念仏堂」です。

こちらの念仏堂は、案内板によると
寄棟造の念仏堂は、もとは地蔵堂と言われ、鎌倉時代の建物であるが、屋根は江戸時代に改修されたものという。堂内に安置された本尊 地蔵菩薩は、仏師康清が嘉禎三年(1237)に造仏したもので、重要文化財に指定されている。

念仏堂からさらに先に進みます。緩やかな石段を昇り法華堂(三月堂)エリアへ。

このエリアはちょうど工事中で、重機の音が響いていました。

東大寺三昧堂(四月堂)

1021年(治安元年)に仁仙大法師と助慶上人の2人が「法華三昧」を行う際に創建した建物です。目の前で工事をしていたので、外観だけ撮影しました。

二月堂へ

さて、三月堂へ進む前にお目当ての二月堂を目指します。まずは階段下の手水舎で身を清めます。

まずはこの門を潜り、すぐに右手を振り返ると・・・

おおおー!! 長い石段とその先にTVや雑誌でよく見る二月堂が姿を現しました。雲一つない青空に荘厳な建物がよく映えます。

普段運動を全くしていないので、息が切れるっ笑。ひーひー言いながら石段を昇りきり、後ろをふりかえるとこの景色。

正面が斜面にせり出すように建てられた、二月堂の建物です。

建物の横には、手水舎が。

二月堂からの絶景

旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることからこの名がある。二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の戦火には焼け残ったが、寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物である。本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏である。建物は2005年12月、国宝に指定された。

引用:東大寺公式HP

建物の周りは広く回廊が作られていて、お水取りでは僧侶がこの回廊で松明を運ぶのだそう。

大小さまざまな燈籠や照明がつけられています。

左手の屋根の上に金の鴟尾(しび)が見えているのが東大寺大仏殿です。この写真は最大ズームで撮影したもの。

木製の「二月堂」の案内板。ご本尊とお水取りについて書かれているようですね。

二月堂内から市内を臨む。この写真はズームを使用していないのですが、遙かに見える山並みの中ほどに小さく見える屋根が東大寺大仏殿です。少し上の写真と比べると大分見える景色の印象が違うかもしれません。

あまりにも雰囲気が良くて落ち着くので、堂内を何週も回ってしまいました笑。歴史を感じさせる佇まいに魅了されます。

手水舎

こちらで三か所目の手水舎でしょうか。山の上にあるのにもかかわらず、水が豊富ですね。

二月堂茶所

お手洗いを探していたところで見つけた、二月堂の茶所です。内部にはお水取りに関しての様々な展示や動画が流れていたので、参拝者の休憩所といったところでしょうか。

こちらは「二月堂」の刻印のある、明治時代に作られた150歳の現役の湯釜だそうですよ。

お水取りで僧侶が運ぶ松明の原寸大の物も飾られていました。・・・大きい! 火のついたもの松明を運ぶのですから、僧侶の体力ってすごいなぁ・・・と非力な私は感心しきり。

二月堂全景。

お水取り(修二会)行事詳細についてはこちらから(東大寺公式HP)

重要文化財 閼伽井屋(あかいや)

閼伽井屋は二月堂の一段下、三月堂にほど近い場所にひっそりと建っていました。ここでお水取りで使われる御香水が汲まれるのですね。

こちらは御香水を汲む役の方しか入れない特別な建物だそうです。注連縄が張られ、建物全体に榊がぐるっと取り囲み、結界を創っています。

案内板に曰く
この閼伽井屋は、修二会に際し毎年三月十二日(十三日午前一時過ぎ)にこの屋内にある井戸より本尊十一面観世音菩薩にお供えする御香水(閼伽井水)を汲む儀式を行うところである。

天平勝宝四年(1752)実忠和尚が二月堂で初めて修二会を行い諸神を勧請した際、若狭国の遠敷明神が献じたものであるところから「若狭井」とも呼ばれる。

現在の建物は、十三世紀初期に再建されたものであろう。

法華堂(三月堂)の中は仏像パラダイス

法華堂(三月堂)の堂内は写真撮影禁止なので、写真が無いのが残念ですが、まさに仏像パラダイス!

中央に362cmの大きな不空羂索観音が安置されており、手前右から 持国天、金剛力士(吽形)、金剛力士(阿形)、増長天と並び、中段左右に梵天、帝釈天、最奥右から 多聞天、広目天が守護しています。

不空羂索観音 の後ろには秘仏「執金剛神」が毎年12/16のみの御開帳を待っています。

東大寺建築のなかで最も古く、寺伝では東大寺創建以前にあった金鍾寺(きんしょうじ)の遺構とされる。752年(天平勝宝4)の東大寺山堺四至図(さんかいしいしず)には「羂索堂(けんさくどう)」とあり、不空羂索観音を本尊として祀るためのお堂である。旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われるようになり、法華堂、また三月堂ともよばれるようになった。もとは寄棟(よせむね)造りの正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう)が軒を接して建つ配置であったが、鎌倉時代、礼堂を入母屋(いりもや)造りに改築して2棟をつないだ。正堂は天平初期の建築だが、礼堂は大仏様(だいぶつよう)の特色が見られる鎌倉時代の建築。時代の異なる建築が高い技術によって結ばれ、調和の取れた美しい姿を見せる。

引用:東大寺公式HP

次回は「東大寺周辺観光 」をご紹介します。

奈良Contents

01-AN-GRANDEホテル奈良 ホテル 宿泊記 施設紹介
02-AN-GRANDEホテル奈良 スーペリアツイン宿泊記
03-AN-GRANDEホテル奈良 Dining an-saison 朝食
04-奈良 氷室神社参拝記
05-早朝散歩で春日大社へ
06-薬師寺 白鳳伽藍エリア参拝記
07-薬師寺 玄奘三蔵院伽藍エリア参拝記
08-唐招提寺 鑑真和上御廟 参拝記
09-奈良国立博物館で金峯山寺仁王門金剛力士立像を見る
10-東大寺 南大門から中門へ
11-東大寺 大仏殿参拝記
12-東大寺 二月堂 三月堂 参拝記
13-東大寺周辺観光
14-興福寺 参拝記
15-奈良観光-あぶれちやった写真あれこれ
16-天丼まきの 奈良東向き商店街店
17-柿の葉寿司のゐざさ 中谷本舗 夢風ひろば店

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