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八岐大蛇を退治した素戔嗚尊が稲田姫と新居を構えた地
タイムスケジュール(2020年3月20日祝日)
JR出雲市駅発 JR特急まつかぜ(7:28) ⇒ 安来駅着(8:14) ⇒ 安来駅発 足立美術館無料シャトルバス(8:50)⇒ 足立美術館着(9:10) ⇒ 足立美術館発 足立美術館発無料シャトルバス(11:30) ⇒ 安来駅着(11:50) ⇒ 安来駅発 JR山陰本線(12:05) ⇒ 松江駅着(12:33) ⇒ 松江駅発 市営バス(12:41) ⇒ 八重垣神社着(13:01) ⇒ 八重垣神社発市営バス(13:25) ⇒ 松江駅着(13:47) ⇒ 松江駅発一畑バス(13:55) ⇒ 玉造温泉着(14:24) ⇒ 徒歩で玉作湯神社と日帰り温泉「ゆ~ゆ」へ ⇒ 玉造温泉発一畑バス(16:45) ⇒ 松江駅着(17:15) ⇒ 松江駅発高速バス広島行き(17:40) ⇒ 広島バスセンター着(20:44) ⇒ 徒歩でリーガロイヤル広島へ(隣の建物)
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アクセス
足立美術館を午前中に鑑賞し終え、安来からJR山陰本線で松江駅まで戻ります。そこで荷物をコインロッカーに預けて、観光に出発しました。高速バスの松江→広島線 0015 便は、松江駅17:40発→広島で宿泊する「リーガロイヤル広島」の隣接する広島バスターミナルには20:44に到着です。そのため、松江駅には17時30までに到着すればいいので、午後いっぱい神社めぐりに充てることにしました。松江駅から近い八重垣神社と玉造温泉にある玉作湯神社に向かいます。
まずは八重垣神社へ。八重垣神社は、JR松江駅4番乗り場より松江市営バス 八重垣線で約20分かかります。
八重神社御由緒
素戔嗚尊と国の乙女の花とうたわれた稲田姫のご夫婦が御祭りしてあります。
素戔嗚尊が八岐大蛇をお胎児になる際、斐の川上から七里を離れた佐久佐女の森(奥の院)が安全な場所であるとしてえらび、大杉を中心に八重垣を造って姫をお隠しなさいました。
そして大蛇を退治して、
「八雲たつ出雲 八重垣妻込めに 八重垣造る その八重垣を」という喜びの歌をうたい、両親の許しを得て、佐草の地に宮造してご夫婦の宮居とされ、縁結びの道をひらき、略奪婚から正式結婚の範を示し、出雲の縁結びの大神として古来朝廷の崇敬が厚く、御神徳高い神国出雲の古社であり名社であります。(由来記を書き起こしました)
ここは有名なヤマタノオロチを討伐した場所であり、新居を構えた地でもあるんですね。
本殿エリア参拝
八重垣神社は大きくわけて、本殿のあるエリアと道を隔ててその先に鏡の池や佐久佐女(さくさめ)の森のあるエリアに分かれています。
この鳥居はバス停を下りてすぐに見えてくる本殿エリア側の鳥居です。鳥居の先に隋神門があります。
鳥居を入ってすぐ、隋神門の手前に手水舎がありますので、ここで身を清めて参拝します。
こちらが境内図です。上部の森が鏡の池や佐久佐女の森のある奥の院エリア、下の建物群が本殿があるエリアです。
また八重垣神社には、ご祭神として祀られている素盞嗚尊と稲田姫命の有名な板絵著色神像(本殿板壁画)があります。これはなんと平安時代の宮廷画家・巨勢金岡の筆によるものです。
この壁画はちょうど東京国立博物館の、「日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』」に貸し出しされていて、私は2020年1月に東京で見ることができました。この案内図の左下にその写真が掲載されていますね。通常期間は宝物収蔵庫で保存・公開されていて、拝観料200円で見ることができるようです。
隋神門は、随身の人形が置かれ決壊の役割を果たしているそう。
八重垣神社拝殿。この奥にある本殿は出雲大社に代表される「大社造」で、大きさは4.42m×3.82m。神明造とともに神社形式最古の様式で、特徴は切妻造、妻入りで、入り口は正面の右側。社殿の中央には心御柱が配されているそうです。つまり、こちらも神座が西向きなんですね。
八重垣神社にも立派な注連縄がありました。少し古くなっているのがまた味わい深くていい。
拝殿横にある神札授与所では、水占いで使う神札やお守りなどを授与しています。
占い用紙の初穂料は100円。こちらの台に初穂料を置き、上から1枚占い用紙をとるセルフスタイル。
宝物収蔵庫。通常はここで「板絵著色神像(本殿板壁画)」を見ることができます。宝物収蔵庫の前から斜めに続く参道を進み、奥の院、鏡の池エリアに進みます。
境内にはいくつか歌碑がありますが、これはもっとも有名な歌「八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣つくるその八重垣を」の歌碑。
境内には6つの摂社、末社が祀られています。写真右は手摩乳神社、左は貴布禰神社のお社です。
境内社御祭神
伊勢宮・・・・・天照大御神
脚摩乳神社・・・脚摩乳命(合祀 譽田別命)
手摩乳神社・・・手摩乳命
貴布禰神社・・・高靇命(合祀 倉稲魂命)
山神神社・・・・大山祇命
天鏡神社・・・・稲田姫命
この地はまた小泉八雲のゆかりの地でもあります。小泉八雲はこの八重垣神社を「神秘の森」と称し、お札類をオックスフォード大学の博物館に贈っているのだそう。
奥の院、鏡の池エリアへ
本殿から奥の院へ向かう途中、こんまりとした森の手前に「古代結婚式発祥の地」の看板がありました。
ここを右に行くと、水占いで有名な「鏡の池」左に行くと、神話に出てくる「大杉の跡」があります。ここがまさに「八岐大蛇討伐の地」ですね。「八重垣」とは、稲田姫命をお守りした八つの垣根で、大垣、中垣、万垣、西垣、万定垣、北垣、袖垣、秘弥垣と呼ばれ、今も一部地名などに残っているのだそう。古い地名に神話の名残を見つけるとワクワクします。
鏡の池が見えてきました。鏡の池の上部に小さな祠がありますが、これが「天鏡神社」です。
水占いをしました。善意を尽くせば待ち人来る-この紙が沈むまでの時間と陸からの距離で、出会うまでの期間と関係の近さをはかるのだそう。
早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があると伝えられています。
引用:八重垣神社公式HP
鏡り池の底にはたくさんの占い紙が沈んでいます。私が訪れたとき、占い紙を見ずに浮かべたら急に空が陰り、風が吹き、そのあと沈む直前に太陽が顔を出し水底まで光が差し込む、という不思議な体験をしました。
帰りのバスまで30分ほどしかなかったのでバタバタとした参拝となってしまいました。八重垣神社はとても見どころの多い神社なのでもっとゆっくり佐久佐女の森も散策してみたかったです。
こちらは帰りのバスを待っているときに見つけた「夫婦椿」の樹です。この椿は稲田姫命が2本の椿を植えたところ、地上で一体となったことから「夫婦の契りの象徴」として神聖視されるようになったもの。境内には3本の夫婦椿があるそうですが、年により二葉の葉が現れることもあるそう。まさに縁結びにご利益のある八重垣神社らしい故事ですね。
この後、いったん松江駅までもどり、玉造温泉へ向かいます。
出雲Contents
- いざ!出雲大社へ-出雲空港(出雲縁結び空港)
- 天然温泉 八雲の湯 ドーミーイン出雲
- のどくろ専門居酒屋「のどくろ日本海」
- 日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)と経島(ふみしま)
- 八百万の神が上陸する地、稲佐の浜
- 神話の舞台、神迎の道 上の社 屏風岩
- 出雲そばの名店 荒木屋
- 旧大社駅舎
- 出雲大社「八足門」内で特別参拝 体験記
- 一畑電鉄で松江しんじ湖温泉へ
- 島根美術館と宍道湖の夕日
- 世界に誇る日本庭園 足立美術館
- 縁結びに効果あり!八重垣神社鏡の池の水占い
- 私的パワースポット!玉作湯神社
- 美人の湯で有名な玉造温泉で日帰り入浴
次回は「玉造温泉」をご紹介します。
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