2020年4月、早春の瀬戸川に冬の間温かい池に移されていた鯉が戻ってきました。歴史ある街、飛騨古川。白壁土蔵が並ぶ瀬戸川には色鮮やかな鯉がゆうゆうと泳いでいました。
今回は、岐阜県の旅館の中でも特別に評価の高い、八ツ三館に宿泊するために、飛騨古川に足を延ばしました。八ツ三館は「あゝ野麦峠」の舞台にもなった歴史ある料理旅館。飛騨古川の町は古くより飛騨地方の中心都市として栄え、今もなおその伝統的街並みを継承している、気品ある落ち着いた街です。
時季外れではありますが、円光寺、真宗寺、本光寺の「三寺まいり」と、瀬戸川と白壁土蔵街を散策しました。
飛騨古川の街並み-鯉が泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵街
飛騨古川Contents
1.「君の名は」の聖地、気多若宮神社
2.飛騨古川の街並み
3.八ツ三館宿泊記|館内
4.八ツ三館宿泊記|温泉
5.八ツ三館宿泊記|精華の間
6.八ツ三館宿泊記|夕食
7.八ツ三館宿泊記|朝食
荒城川沿いの桜
今夜宿泊の八ツ三館に車を預け、「飛騨古川散策ガイドマップ」をいただき、お勧め散歩コースを教えてもらったら、早速地図片手にお散歩開始です。桜は7分咲きから満開といった感じ。雨が降ってしまったのが残念ですが、しっとりと大人の雰囲気。
旅館を出て荒城川に沿って左手に進みます。5分ほどで同じく老舗旅館の蕪水亭へ。蕪水亭の前の桜も満開でした。
真宗寺
蕪水亭の前にかかる今宮橋から、川向こうの「真宗寺」へ向かいます。
真宗寺は、「麒麟」「龍」「亀」の彫刻が有名。ちなみに、「三寺まいり」は、毎年1月15日に親鸞聖人を偲んで、3か所のお寺を参拝する伝統行事で、瀬戸川沿いに設置された長い燭台に和ろうそくを灯す「千本ろうそく」や、雪で作られた巨大な雪像ろうそくが有名で、縁結びのご利益があるそうですよ。
「三寺めぐり」については、こちらのサイトが詳しいです。「GiFu Matic」はこちらから
住所 | 〒509-4236 岐阜県飛騨市三之町3-10 |
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電話番号 | 0577-73-2730 |
世界酒造ランキング2位の、攻めてる渡辺酒造さんへ
飛騨古川は日本酒の酒蔵が街中にあります。三寺めぐりの途中、JALでも採用されている「蓬莱」の蔵元、渡辺酒造さんにお邪魔しました。
渡辺酒造さんは国内外の有力な日本酒コンテストでの入賞実績をポイント化した「世界酒造ランキング2019」で堂々の2位を獲得した、実力のある酒蔵です。
有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7
TEL:0120-359-352
この店構えが素敵ですね。とってもフォトジェニック。今はコロナで試飲も蔵見学もできないようですが、日本酒蔵めぐりもしてみたいものです。
こんな「伝統的」な渡辺酒造さんですが、エチケットはとっても斬新でびっくりしました。まるでエヴァンゲリオンみたいな書体デザインのエチケットもあるんです笑。ちなみに以前日本酒好きの方のブログで絶賛されていた「W」シリーズも、この渡辺酒造さんだったんですね・・・東京オリンピック用に作られた最高級「w」シリーズの、騨飛龍(ダブリュウ)は、なんと税込み55,000円! お値段も凄いけれど、5年もかけて作ったドSな日本酒、飲んでみたい・・・
私は、蔵祭りの日に蔵元に来ないと買えないという限定純米大吟醸「号外品(限定300本)」など、ここでしか買えない2本ほど購入しました!
瀬戸川の白壁土蔵街
冬の間は増島城跡御蔵稲荷神社の池で過ごしている鯉たちは、4月上旬になるとこの瀬戸川に放流されます。
瀬戸川の白壁土蔵街はおよそ300mほどでしょうか。すぐそばの壱之町通りにある日本唯一のオール手作り和ろうそく屋さんや、飛騨匠文化館、三寺めぐりの一つ「円光寺」など、このエリアは飛騨古川観光の中心地になります。
本光寺
住所 | 〒509-4235 岐阜県飛騨市古川町弐之町1-17 |
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電話番号 | 0577-73-2938 |
飛騨地方で一番大きな木造建築が本光寺。総ヒノキ造りの本堂。
鐘楼は荒城川に面して建てられていて、そこから眺めると、今夜宿泊する八ツ三館が臨めます。精華の間からみる桜は、この本光寺のもの。借景として息をのむような素晴らしい景色だったので、この桜にはちょっと思い入れがあります。
名工・山脇八尋氏が手がけた山門。飛騨地方は、税を米などの産物ではなく、匠の技で払っていたという歴史があり、こういった建築物も釘を使わない、高い技術で作られているんですね。私は以前インテリアの仕事をしていて、飛騨地方の家具を見ることが多かったのですが、お値段は張っても一生モノの品質で、とても憧れがあります。
こういった彫りにも飛騨の匠の技術がいかんなく発揮されています。
明日は、八ツ三館館内です。
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