高千穂河原ビジターセンターの奥に、風雪にさらされた鳥居が立っています。大きくもなく、美しい朱色に輝くわけでもないその素朴な鳥居がゆえに、この地がかつて信仰を集めた聖地だということが感じられます。この旅行の中で、最も心揺さぶれた場所が、この「霧島神宮 古宮址」でした。
御存知の方も多いかと思いますが、古事記、日本書紀のなかに、クシナダヒメを妻に迎え、新居を探す素戔嗚尊(スサノオノミコト)が須賀に宮を建てる際の逸話として次のように記されています。
さて、こうして、速須佐之男命は宮を造るための土地を出雲の国に求めた。そして須賀の地にたどり着いて、「この地にやって来て、私の心はすがすがしい」と言って、その地に宮を造って住んだ。それで、その地を今、須賀という。この大神が初めに須賀の宮を造った時に、そこから雲が立ち上ったので、御歌を詠んだ。その歌は、
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
引用:古事記
遂に出雲の清地(すが)に到ります。清地、此れをば素鵝(すが)と云ふ。乃ち言ひて曰はく、「吾が心清清し」とのたまふ。此今、此の地を呼びて清(すが)と曰ふ。(神代紀・第八段・本文)
出典:日本書紀
これは、現在の出雲にある八重垣神社の縁起ともつながる話ですが、「その地に至ったときに清々しい心持となり、ここに宮を建てようと決心した」ということでよすね。この「須賀須賀しい(すがすがしい)」ということば、日本書紀成立1300年の今年、何度も記紀を読み返した中で一番心惹かれる言葉となっていました。そのために数多くの神社に参拝したのかもしれません。
-心清々しくなる、というのはどのような場所なのかを実体験してみたい-
その「すがすがしさ」を今まで訪れたどの神社よりも強く感じたのが、この天孫降臨神籬斎場のある「古宮址」でした。
さて、実際に鳥居をくぐり、参道を300mほど進み、「霧島神宮古宮址」に行ってみましょう。さらにその先の世界も少しだけ。
11月27日(金)のスケジュール
時間 | 場所 | 備考 |
6:40 | 羽田空港第二ターミナル | |
7:25 | 羽田空港 | ANA619 |
9:25 | 鹿児島空港着 | |
9:40 | 鹿児島空港発/9番乗り場 | 鹿児島空港~霧島いわさきホテル線 |
10:19 | 硫黄谷バス停着 | ホテルに送迎依頼/荷物を預ける |
10:35 | 硫黄谷バス停発 | 霧島連山周遊バス |
11:29 | 高千穂河原着 | 霧島神宮古宮址参拝 |
13:29 | 高千穂河原発 | 次便15時30分/16時21分 |
13:57 | 硫黄谷バス停着 | ホテルに送迎依頼 |
百年杉庭園見学 | ホテル庭園 | |
15:00 | 霧島ホテルチェックイン | 東館和室 |
温泉三昧 | ディナー付き 飲み物別途 |
霧島神宮古宮址参道
古宮址
南日本新聞様撮影の霧島神宮御神火祭の動画を見つけました
行きたいけど・・・レンタカーじゃないと無理かも。誰か一緒に行ってください笑。
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